平成23年・冬の青春18キップ乗車記【アルプスエキスプレス乗車記(H24.1.7)】【前編】

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 「青春18キップが1枚(回)余っちゃう。どうしよう…。」と、昨年末の時点から考えており、どこに行こうかと色々な鉄道関係のHPを検索していたところ、富山地方鉄道から「観光列車アルプスエキスプレス運行のお知らせ」なんて広告が!
 えっ~富山地方鉄道、こんなことを考えていたんだ(隠していたんだ…。)!これは絶対に乗りに行かなくっちゃ!!ということで即、決定しました。

 しかも、調べていくうちにいくつもの驚きの事実が…。
その1・今回の[アルプスエキスプレス]のデザインを担当したのは、九州新幹線や富士登山電車のデザインを担当した水戸岡鋭治さんが手がけたということ。
その2・平成22年10月を最後に現役を引退した16010形の中間車が復活したということ。
その3・今回の[アルプスエキスプレス]の導入に伴い、富山地方鉄道にも「アテンダントさん」が登場したということ。
その4・そのアテンダントさんが[アルプスエキスプレス]に「アルプス姐さん」という愛称をつけて呼んでいるということ。

 調べれば調べるほど乗りたくなってしまいました…ということで、悪天候を省みず富山を目指して青春18キップの旅を楽しんできました。



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①長野(631)→直江津(804) 341M 115系6連【N12+N23編成】
(←直江津 クハ115-1037+モハ114-1047+クモハ115-1036+クハ115-1249+モハ114-1209+クモハ115-1564 長野→)
 長野からは久しぶりに直江津行きの普通列車に乗車します。本日の編成は更新車+未更新車の組合せですので、本当は後ろの3両に乗りたいところですが、この箇所はちょうど長野駅の階段部分に近いことからでしょうか、結構乗車していましたので、思い切って先頭車に乗車します。

 長野市内にはほとんど雪がないのですが、牟礼あたりまで来ると結構な雪の量にびっくりです。一面真っ白な銀世界を見ながら列車は進んでいきます。

 黒姫駅を過ぎるとこの雪が半端な量ではなくなります。列車が走ると雪が巻き上がり、その雪が窓ガラスに張り付きますので、外の景色を見ることもできないと言えば雪の凄さがわかっていただけるでしょうか…。

 いつもは妙高高原駅を過ぎたあたりから高校生が大挙して乗車してきて、賑やかになる車内ですが、今日はまだ冬休みということなのでしょうか、車内はさほど混在することなく直江津駅に到着します。

 しかし、これだけの雪があっても定刻どおりに列車が走るって、もしかすると凄いことなんじゃないでしょうか…。
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                  PHOTO:黒姫駅停車中 雪の量、半端じゃないです…


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                  PHOTO:走ると雪が巻き上がって窓ガラスはこんな感じ


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                         PHOTO:妙高高原駅は雪の中…




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②直江津(813)→魚津(939) 538M 475系3連
(←富山 クハ455-58+モハ474-42+クモハ475-42 直江津→)
 直江津からは475系に乗車して魚津を目指します。
 確かこの時間の列車は0番線から413系だと思っていたのですが、列車も475系・ホームも6番線と私の記憶も怪しいものです…。

 長野・新潟の県境はものすごい大雪だったのですが、海沿いまで来るとほとんど雪がないのが不思議な感じです。ただ、空の色はどんよりとした鉛色。いつ天気が変わっても不思議ではない中、列車は富山を目指して走ります。

 直江津を出るときにはガラガラの車内だったのですが、入善を過ぎるあたりから急激に乗車してくる人が増え、車内には立っている人もでできました。
 本当はこの列車で富山まで行く予定だったのですが、列車も混雑してきたことですし、どうせ富山地方電鉄のフリーキップを購入するわけですから、魚津駅で列車を降りて富山地方鉄道で富山を目指すことにしました。
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                     PHOTO:これぞ『冬の日本海』って感じですね。




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③新魚津(955)→地鉄富山(1049) 普通126列車
(←地鉄富山 モハ10038+モハ10037 新魚津→)
 新魚津からは10030形を使用する普通列車でのんびりと富山に向かいます。
 新魚津駅を発車するとしばらくの間はJR線を左手に見て進むのですが、西魚津駅の先でJR線をくぐり、今度はJR線を右てに見ながら進んで行きます。ただ、この状態もいつまでも続くわけではなく、中滑川駅を過ぎ、しばらくするとJR線と分かれて列車は南西の方向に進んでいきます。

 さて、今回乗車した列車に使用されている10030形は、その昔、京阪電鉄の特急列車・テレビカーとして活躍していた車両ですが、現在では、ここ富山で第2の人生を歩んでいます。
 シートのクッションには年月を感じますが、赤色のシートはとても清潔感があり、しっかりと手入れがされていることがうかがえます。

 しばらく雪のない景色が続いていたのですが、富山市が近づくにつれ再び景色が雪景色となります。列車は上市駅で進行方向を変えて地鉄富山駅を目指します。
 成願寺川を渡り左手に稲荷町工場が見えてくると間もなく終点の地鉄富山駅です。地鉄富山駅は行き止まりホームのため、ゆっくりゆっくりとした進んで地鉄富山駅に到着しました。
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                 PHOTO:10030形のシート配置・きれいな赤色のモケットです。


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              PHOTO:転換クロスシートです(撮影のために向かい合わせにしています。)。


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                    PHOTO:しばらくはJR線を左手に見ながら進みます。


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                      PHOTO:中滑川駅では16010形と交換します。


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                    PHOTO:気がつくと再び一面銀世界が広がっていました。


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                        PHOTO:常願寺川を渡ると終点は間近です。





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◎セントラムに乗車
 アルプスエキスプレスの乗車時間まで、しばらく時間がありましたので富山市内を走るLRT・セントラム&サントラムの乗車を楽しむことにします。特にサントラムについては初めての乗車となりますので、南富山駅までの一往復乗車してみようと思っていたのですが、いつまで待っても来ない!道路のど真ん中で30分待ったのですがサントラムが来ませんので、致しかたなくセントラムで富山市内を(小さく)一周してきました。
 しかし、私の住む長野市にもこんなLRTが欲しいですね。長野の駅前から善光寺さんまでLRTが走っていれば、格好良いですよね~。
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                            PHOTO:車内はこんな感じ


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                    PHOTO:小さなシートですが座り心地は良いです!


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                       PHOTO:運転席から外を見るとこんな感じ…


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                PHOTO:あ~ぁ、サントラムが…(まあ、いつもこんなもんですね。)


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                PHOTO:今日は、黒色編成のほか白色編成も走っていました。




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④地鉄富山(1214)→宇奈月温泉(1319) [アルプスエキスプレス・特急うなづき5号]
(←宇奈月温泉① モハ16014+クハ112+モハ16013 ③上市→)※地鉄富山→上市間は逆向き編成
 地鉄富山駅からは[アルプスエキスプレス]を使用した、特急[うなづき5号]で宇奈月温泉駅を目指すことにします。
 …ということで11時50分くらいに「地鉄富山駅」に行ったところ、改札口には既に長蛇の列が…。「えっ、これって全員アルプスエキスプレスに乗るの?」と思いながら私も列の最後部に…。

 間もなく車内整備が終了したということで改札が始まります。「とりあえず2号車に、だめなら一般席に…」と思い2号車の入口に行きます。入口では黒部・宇奈月温泉観光局の方からパンフレットを、そして富山市長さんからペットボトルのお茶をいただき車内に入ります。

 2号車の車内に入るとアテンダントさんが乗客一人ずつから希望を聞きながら指定席券を販売しているようです。座席数が少ないので「無理かな?」と思ったのですが、なんとか窓側を向いた座席の指定券をGETすることができました。しかし、この販売方法だと混雑時には発車遅延の原因になってしまうような…。

 さて、この[アルプスエキスプレス]ですが、元は西武鉄道の5000系で特急[レッドアロー号]に使用されていた車両です。後継車両の10000系導入により不要となったボディのみを富山地方鉄道が譲り受け、そのボディにJR九州から購入した485系の台車やら主要機器類を組み合わせて出来上がっている車両です(富山地方鉄道では16010形という名称になりました。)。

 西武鉄道時代には6両編成で使用されてきた5000系ですが、富山地方鉄道では3両に短縮されて使用されてきたのですが、沿線人口の減少に伴う利用客の減少によるワンマン化や運用効率の適正化を目的に2両編成化改造工事が行われ、往年の優雅な姿を見ることができなくなってしまいました。
 
 この使用されなくなった中間車については、しばらくの間は増結用として使用されていたようですが、平成22年10月に引退運転を行い、その後、運用から離脱をしてしまいましたので、もう再び16010形の優雅で華やかな3両編成の姿を見ることは絶対できないものと思っていただけに[アルプスエキスプレス]の誕生による中間車の復活は、鉄道ファンとしては嬉しい限りですね(ちなみに、列車内でも黒部市長さんと地鉄富山の役員さんが「廃車にしなくて良かったなぁ~」なんて話をしていました。余談ですが…)。

 2号車の指定席券を無事手に入れましたので、これでようやく落ち着いて列車を見ることができます。私、今回一番驚いたのは、[アルプスエキスプレス]の登場に伴い改造されたのは2号車で、1号車と3号車は今までどおりブルーのリクライニングシートが整然と並んでいるとおもっていたのですが、こちらにもしっかりと水戸岡さんの手が入っていたということです(こちらについては後編でお伝えします。)。

ます。こちらはこちらで魅力的なのですが、今回は初めての[アルプスエキスプレス]の乗車ですから、今回のデビューに伴って大改造された2号車に乗車することにします。なお、この2号車の乗車に際しては210円の座席指定券が必要となります(アテンダントさんから購入します。)。

 さて、2号車の車内ですが、さすがに今日は人が多いのであまり撮影ができませんでしたが、車内のいたるところに木製の素材が使用され、見るからに温かみが感じられる車内となっています。
 また、「移動時間を楽しんでいただけるように…」という配慮から、車内の所々にはソファが置かれていたり、子供用のハイデッキシート、4人掛けのテーブル付きコンパートメントシート、景色を見るのに最適な外向きのシートなどが並んでいます。

 特徴はエクステリアだけではありません。車内では富山の食材を生かしたおにぎりや飲み物、グッズなどを販売するコーナーも設けられています(車内の作りは富士登山電車に似ていますね。)。
 せっかくの乗車ですから、地元産のおにぎり(立山の鈴のおむすび弁当)と黒部の水(峡谷のいやし水)をアテンダントさんから購入して、立山連峰を一望できるように外側を向いたシートに座って宇奈月温泉駅を目指すことにします。
 ちなみに、この「立山の鈴のおむすび弁当」ですが、これも水戸岡さんのアイデアのようですので、水戸岡さんのファンの方はぜひ購入を…。

 列車は多くの人に見送られながら地鉄富山駅を発車していきます。
 [アルプスエキスプレス]に使用されている16010形は、前述のとおり、以前からこの地を走っている列車ですし、塗色も大幅に変更していませんので、さほど珍しくはないのでしょうが、不思議なことに沿線にはこの列車を一目見ようと集まったり、手を振って見送っている人がいます。これは、この列車に対する地元の方の期待の表れなんでしょうか…。

 上市駅では列車の進行方向が変わるため一旦停車をします。ちょうどこのタイミングで反対側のホームに16010形が入ってきます。なんとか同じフレームに…と思ったのですが、この短い時間では残念ながら…でした。

 さて、上市駅を発車した列車はJR線と平行しながら宇奈月温泉駅を目指して快走します。
 車内では地鉄富山駅から一緒に乗り込んだ黒部市長さん方たちから乗車記念の入浴剤のプレゼント配布が行われ、なんとなく車内は記念列車の運転さながらのお祭りムード的な盛り上がりを見せます。

 そんな車内のムードも電鉄黒部駅を過ぎ、山登りが始まると一変します。誰もが車窓を飾る綺麗な雪化粧の山々を見入るようになり、ようやく車内に落ち着いた時間が戻ってきます。
 進行方向左手に宇奈月温泉のホテルが見えてくると間もなく終点です。宇奈月温泉駅も行き止まり駅のため、極端に速度を落としながらホームへと進入して行きます 地鉄富山駅を発車して1時間、[アルプスエキスプレス]は一面雪で真っ白な宇奈月温泉駅に定刻どおりに到着しました。
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                   PHOTO:地鉄富山駅の電光掲示板(フルカラー液晶!)


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                        PHOTO:改札口には長蛇の列が!


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                PHOTO:2号車の入口では黒部市長さんからお茶のプレゼントが…


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                        PHOTO:座席指定となる2号車の室内


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                       PHOTO:入口には暖簾がかかっています。


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            PHOTO:片側が青色なら当然反対側は赤色です(赤富士・青富士と一緒ですね。)。


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                    PHOTO:本日使用したフリーキップ・特急券・座席指定券
      ※座席指定券は「軟券」ですが「手書き」です。これが硬券ならキップマニアが殺到しそうな気が…。


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                    PHOTO:車内で購入したおむすび弁当と黒部の水


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                     PHOTO:おむすび弁当の中身はこんな感じです。


※[アルプスエキスプレス]にはアテンダントさんが乗務しています。3両編成の時には2人体制で乗り込むと聞きました。
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                   PHOTO:ということで、1人は車掌業務を担当します。


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                    PHOTO:もう1人は車内販売を担当していました。


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               PHOTO:上市駅では進行方向が変わるためしばらく停車します。
            ※写真では見えませんが、反対側ホームにも16010形が停車しています。


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            PHOTO:上市駅を発車後、乗車記念のプレゼント(入浴剤)をいただきました。


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            PHOTO:この場所って、もしかするとレールウェイの映画ポスターの場所かな?


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                       PHOTO:雪山が近づくと終点も間近です。

○平成23年・冬の青春18キップ乗車記【アルプスエキスプレス乗車記】後編に続きます…。

【乗車日:平成24年1月7日(土)】

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この記事へのコメント

はまかいじ
2012年01月09日 13:32
富山の旅行いいですなぁ・・・・・・

昔、黒部峡谷鉄道に乗るために宇奈月温泉まで乗った事があります。
富山環状線のセントラムは白と銀色はいいけれど・・・・・・黒ってどうなのかなぁと思うことがありました。

しかし・・・・・・黒姫のほうは雪の量凄いですね(^^;)
TTI
2012年01月09日 16:21
 はまかいじさん
 コメントをいただきありがとうございます。
 まぁ旅行といえるかどうか疑問なところではありますが…。
 セントラムの「黒色」ですが、写真で見ると「ちょっと…」という感じに見えるかと思いますが、実物はかなりいいですよ~。特に今回のラッピングとはあっていたように感じました。
七尾線
2012年01月09日 23:22
初めまして。影ながらブログの方読ませて頂いております。この記事を見て大変驚きました。実は今回私も同じ車両に乗っておりました!(1歳の息子を抱えながら)地鉄の社長も乗車していましたし、力が入ってましたね。また楽しくブログ読ませて頂きます。
TTI
2012年01月10日 05:59
 七尾線さん
 コメントをいただき、また、私のブログを見ていただきありがとうございます。
 私、「七尾線さん」のそばに座っていましたよ~。
 いゃ~富山地方鉄道にこんな隠し玉があったとは知りませんでした。年末に始めて知り、急いで乗車に向かった次第です。この列車をうまく育てていけば富山地方鉄道の救世主となると思うのですが、もう少しPRの方法を考えるべきでしょうね…。

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